敵司令官コルサックという人はどういうつもりなんだろう?わざわざ自爆するためにヤマトに艦を密着させるなんて。そしてわざわざ挑戦状をたたきつけてくるなんて。
コルサックの挑戦とは、15分以内に司令のもつ信管を奪ってみろ、というものだった。そのために艦内に5人までの侵入を許そうというのだ。何のためにこんなことをするんだろう?
と、疑問に思っている暇はない。すでにカウントダウンは始まっているのだ。微弱な電気信号を確認している。急ぎ特別攻撃隊が組織された。
コスモガン兵よりはライフル兵、マシンガン兵を充実させようということで、南部さん(ライフル)、太田さん(マシンガン)、その他に1人ずつライフル、マシンガン兵が加わった。衛生兵としては、休養の途中だった相原さんが呼び出された。私が行ってもよかったのだけど、特別攻撃隊が敵艦に侵入している間もヤマトは別の艦の攻撃を受けている。こちらも迎撃しなければならない。ブラックタイガーを発進させたので、その連絡も密にしなければならないし、一方で攻撃隊の様子もワッチしておかなければならない。そんなにたくさんのこと一遍にできないよぉ〜。ということで、副班長に第一艦橋の通信席に座ってもらい、ブラックタイガーはそちらにお願いした。私は通信室に降りていって、特別攻撃隊の様子を見ることになった。
まず初っ端から老兵が飛び出してきた。すぐに倒されたが「コルサック様・・・先にまいりますぞ」なんて言って、ヒジョーに罪悪感をあおる。老人をいじめているみたいじゃない?そんな風に感じているのか、攻撃隊の動きもいまいちシャキシャキしていないようだ。
相原さんはこまめに回復させていたようだった。結局のところ、それが一番無難なやり方なのだろう。しかし、時間で区切られている今回のような場合はハラハラものだ。案の定、コルサック司令のところまでたどり着いたのは爆発2分前だった。ほとんど相打ち状態で残ったのは太田さんだけ。それでもコルサック司令は負けを認めてカウントダウンをストップしてくれた。ギリギリ1分49秒前で救われた。あードキドキだった。
どうやらガミラスでは年老いた兵は死に場所を探すしかないらしい。お気の毒なこと。
あーでもやーっと岩石帯を抜けることができた。よかった。
次はオリオン座のアルファ星。この星は「願い星」といわれているそうだ。森生活班長が教えてくれた。「だから願いをかけてご覧なさい」って言われたけど・・・うーん、何をお願いしようかな?「森さんは何をお願いしたんですか?」と聞いても、森さんは「ナイショ」って言って教えてくれなかった。
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