たった1日限りの平穏な日だった。午前中までは通常勤務でヤマト艦内もゆったりした空気だったのに、レーダーで敵大艦隊を見つけたら一気に緊張が走った。昨日のんべんだらりとしていたせいで、いつもよりも緊張するみたい。
エルダー1とエルダー2の間をエルダー1よりに進んで次の中性子星に向っていたのに、その進路をふさぐ形で大艦隊が出現したのだ。ここまで数が多いと連なってくれるからかえって撃破は楽だった。艦長の波動砲発射命令がくだった。
せまい通路をふさいでいた敵艦隊はあっけなく消滅し、通路が開けた。ヤマトはその通路を一気に通り抜けた。ぐずぐずしているとまた敵艦隊に包囲されてしまう。
なんとか敵をふりきったみたいだ。
第一艦橋がほっとした空気になった。すると真田さんが突然声をあげた。「しまった!スターシャのカプセルがエルダー1にあったはずなんだ。回収できなかった!」ええ〜〜!?なんでもエルダー1の第一惑星にカプセルの反応があったそうだ。でも、敵艦隊をすり抜けるのに夢中でそちらに寄ることができなかった。残念。なにが入っていたんだろう?いいものが入っていたんだったら勿体無かったなぁ〜。
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