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訓練学校の先輩から聞いた話によると、地球が最後に望みをかけた地球防衛艦隊が冥王星戦線で壊滅したらしい。沖田司令の乗る旗艦を残して、みな壮烈な戦死をとげたそうだ。沖田司令は敵・ガミラスからの降伏勧告に対し「馬鹿め」と答えろといい、通信士がそのとおりに返信したら向こうは怒ったそうだ*1。あったりまえよね〜（ケラケラ）
どうしてそんなことを私が知っているかといえば、沖田司令の旗艦に先輩が乗り組んでいたからだ。他の艦に配属された先輩たちはみんな死んでしまった。口うるさくって、だーいっきらい！と思ったこともあるけれど、死んじゃったらやっぱり悲しい。でも悲しんでばかりはいられない。次は私たちの番なのだもの。
宇宙戦士訓練学校で通信士としての訓練を受けている私たちは、もうすぐ実務につくことになる。本当ならひよっ子の私たちなど艦に乗せてももらえないはずなのだけど、人がもういないのだ。みんなガミラスの遊星爆弾攻撃と艦隊攻撃により亡くなってしまった。
ヤマトの噂が流れてきたのはそんな時だった。大昔の戦争で沈んだ戦艦大和を「宇宙戦艦」に改造しているというのだ。
最初は選ばれた者を乗せて地球を脱出するために改造していたらしい。だが、イスカンダル星からのメッセージカプセルが届き*2、地球を滅亡に追いやっている放射能を除去する「装置」をくれると言ってきたため、宇宙戦艦ヤマトは急遽イスカンダルまで行くことになった。放射能除去装置コスモクリーナーＤを取りに、１４万８千光年を旅しなければならない。そのために甦ることとなったのだ。
宇宙戦艦ヤマト*3
私たちにヤマト乗組みの辞令がおりたのは、まもなくのことだった。２年先輩の相原さんが通信班長となり、私たち同期５名は相原さんの指揮下に入ることになった。相原さんは、優しい先輩だ。だけど細かい（笑）。とっても几帳面なのだ。その部下が私につとまるかなぁ・・・・ちょっと不安。
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